わびとさびの違い

日本独特の美意識「わび」と「さび」が外国人に人気だそうです。

「わびさび」とセットでとらえがちですが、わびとさびの違いの記事があり、興味深く読みま
した。

わび (侘び) とは質素ゆえにかえって趣のあること。もともとは物が不足することから起こる
寂しさを表す言葉だったそうです。

やがて禅宗などの影響もあって、華美を排した閑寂なさまを積極的に楽しむようになった
そうです。とりわけ茶の湯の世界はこの美的感覚を重視しています。

一方のさび (寂) は、時の経過によって古びたために生じる枯れた渋みのこと。

さびの代表例はコケの生えた石です。風雨にさらされ年月の経った石は、緑のコケをまと
うようになります。昔の日本人は、これを石の内部からにじみ出てくるものと見立て、そこ
にさびの本質があるとしたそうです。

粗末で寂しいわび・・・

古びて静かなさび・・・

昔の日本人が好んだ美学を外国人が評価する。

クールジャパンの真髄をみたような気がします。

品格ある会社へ

2013年を迎え、デパートの人ごみや株価上昇のニュースをみていると、今年は去年より
も景気が上向くような気がします。

私たちの会社も2018年度までにブランド企業になるという大目標に向けて、今年に何を
しなければならないかを考えてまいりました。

そもそも 「お客様から選ばれるブランド企業」 とはどういうものなのかという問いに対して
真摯に考えていかなければなりません。

それは一言で言うと 「品質とサービスで選ばれる企業」 ということです。

具体的には 「はきやすい」 「軽い」 「デザインがいい」 「色がいい」 「素材がいい」 等の
お言葉をお客様から言ってもらえるようにすることです。

又、サービス面においては 「ていねいだ」 「親切だ」 「迅速だ」 「きめ細かい」 「元気が
いい」等のお言葉をお客様から言ってもらえるようにすることです。

大事なのは、お客様からの評価に敏感になり、第一義的に考えるクセをつけることです。

そうすることによって 「やっているつもり」 で終わることなく、どのようにお客様は評価され
ているのかを重要視し、改善する点がみえてくるはずです。

出会いは一期一会です。

私たちの靴と出会い、私たちの社員と出会い、私たちの会社と出会うすべての人たちが
出会ってよかったと思われる会社にしたいと思っています。

そのキーワードは 「品格」 であると考えています。

社員一人一人が品格ある言葉使いや行動を心掛けることにより、品格ある会社が生まれ
ると強く信じています。

「御社の社員は品格があるね」 と言ってもらえることが今年の私の目標です。

靴選びのアドバイス会

先日、阪急百貨店のイベントで靴選びのアドバイス会を行ないました。

大阪うめだの阪急百貨店の6Fには年齢を重ねて、おしゃれに磨きをかけていく女性のた
めの売場 「プレミアムクローゼット」 があり、その中央にイベントやセミナー等が開かれる
「パティオ」 というスペースがあります。

その「パティオ」で行なったのですが、始まるまではお客様が来ていただけるのか不安で
ありましたが、午後2時と午後4時の2回とも満席になり、好評のうちに終えることができ
ました。

内容は「足について」「靴について」「靴をえらぶポイント」とできるだけわかりやすく、実践
的な内容にしたつもりですが、うまく伝わったかどうか少し不安です。

終わってからアレコレとこうすればよかったなという思いが出てきます。

「少し内容が固すぎたかな・・・」

「お客様との絡みを増やせばもっと盛り上がったかも・・・」

「相方を立てて、時々つっこんでもらうというのはどうだろう?」

「コント風にしたらいいかも・・・」

改善案が笑いをとるための方向にいっている自分に気づきました。

やはり、ここは靴と足に悩みのある女性にわかりやすく伝えることが主題であることを再
確認し、軌道修正をしていかなければなりません。

今年の会社の目標の一つに「新しいモノとコトへのチャレンジ」というのがあります。

今年の最後に新しいコトに又ひとつチャレンジできたことに感謝し、来年もがんばっていき
たいと思います。

今年最後のブログとなりました。

皆さん、良いお年をお迎え下さい。

ゼンマイ ススムくん

先日、東京のホテルで開かれた得意先の忘年会に参加した時のことでした。

忘年会の余興としてマジックショーがあると聞いていたので楽しみにしていました。

食事もお酒も順調に進み宴たけなわとなった頃、マジックショーがはじまりました。

司会者 「皆さん、お待ちかねのマジックショーの時間です。それではゼンマイススムくん
      どうぞ~」

その後、マジシャンであるゼンマイススムくんは、ステージで見事なマジックを繰り広げ、
各テーブルを回り、テーブルマジックで驚きの声と拍手を浴びていました。

大変盛り上がり、会は盛況のうちに終わりました。

よかったです・・・いいんです・・・いいんですけど、何か心に引っかかるものがありました。

「なぜ、誰も名前につっこまないの?」

ゼンマイススムという名前はお笑い芸人的で 「つかみはオッケー」 な感じかして、とても
おもしろいネーミングだと思うのです。

しかし、その名前については司会者も本人も観客も、ふれてはいけないかのようにつっこ
まないのです。

スマートなマジックを売りにするならば、もっとスマートな名前にすべきだし、お笑いの要素
を入れるなら背中にゼンマイのネジをつけるとか、動きをゼンマイチックにしたらいいのにと
思うのです。

なぜなら、私はマジックをみている時も、いつゼンマイススム的な笑いを入れるのか気にな
ってマジックに集中できなかったのです。

しかし、そういうことを期待しているのは関西から来た私だけのようで、名前については話
題にものぼらなかったのです。

帰ってネットで調べてみると、ゼンマイススムさんは社会に貢献していくことを目的としたソ
シオマジシャンとして有名な方のようです。

笑いを期待してしまった自分がはずかしいです。

ラーメンは日本料理か?

ラーメンは日本料理かという問いに対してほとんどの人は「違う、中華料理だ」という印象を
持つのではないでしょうか?

しかし、中国では日本のようなラーメン店は存在しないし、ラーメン一杯で食事とする習慣も
ありません。せいぜい食事の最後に小さな椀の汁入り麺を食べるくらいです。

カレーもインド料理であると誰もが認識していますが、インドでは日本のようなカレーライスが
提供される事はありません。

とんかつもオーストリア料理のシュニッツェルを起源として、日本人が日本風にアレンジした
ものです。

日本には外国の料理を取り入れ、日本人に合うように変化させて定着させていった料理が
たくさんあります。

日本料理というと和食というイメージがありますが、世界中で日本でしか食べられない料理
という定義をするならばラーメンやカレー、とんかつも日本料理と言えるのかも知れません。

「ミシュランガイド」社長のナレ氏は日本の飲食店の専門性を絶賛しています。寿司店、刺
し身店、焼き鳥店、うどん店などの専門店に細分化されていることに驚き、「誰も追いつけな
い専門性を有している」と評価しています。

私たちはあたり前すぎて気づいていませんが、上記の他にも専門店で出される料理ジャン
ルとして天麩羅、ふぐ、うなぎ、すき焼き、しゃぶしゃぶ、串揚げ、お好み焼きとその種類は
枚挙にいとまがありません。

フランス料理やイタリア料理、中華料理といった世界有数の料理文化を持つ国でさえ、これ
ほどまでの料理ジャンルはないと思います。

その理由として、日本の食材(特に魚)の豊富さが上げられると思いますが、それ以外にも
外国料理を日本風にアレンジする能力が長けているのではないかと思います。

ハートに火をつけて

先日、出張帰りの飛行機で機内サービスの音楽を聞いていました。

その中の一曲になぜか心を打たれ、頭から離れなくなりました。

帰ってネットで調べてみると、9㎜ Parabellum Bullet (キューミリ・パラベラム・バレット)
という日本のロックバンドで曲名は「ハートに火をつけて」というタイトルでした。

You Tube でみると、激しく暴れながらギターを弾いているのですが、そのテクニックがす
ごいのです。

このように弾けたら気持ちがいいだろうなと思わせる曲です。

そのせいか「弾いてみました」という素人のギタリストやベーシストの動画がたくさんYou
Tube にアップされていました。

今さら練習して弾こうとは思いませんが、歌ってみたいという思いはあります。

しかしながら、オジサンが熱唱している姿はドン引きです。

家や車の中で歌っていても周りの目が気になります。

この曲は誰もいないところで一人で歌いたいのです。

そうか!そんな人のためにヒトリカラオケ(通称 ヒトカラ) があるのか!と新たな発見をしつ
つ、勇気が出ないのでヒトカラに連れて行ってくれる人を探しています。

全ての勤労に感謝!

11月23日の勤労感謝の日は「勤労を尊び、生産を祝い、国民がたがいに感謝しあう日」と
して1948年に国民の祝日になりました。

元々は作物の収穫を祝う行事であったのですが、農業従事者だけではなく、広い意味で
の「日々の勤労に感謝する」という目的で制定されました。

しかし実際は、勤労に感謝するといってもあまりピンときません。

少し話がずれるかも知れませんが、ある会合で最近の新人の仕事っぷりについて話が盛
り上がりました。

ある人が新入社員が待ち合わせに遅れる、お客様に立ち上がってあいさつをしない、体を
ぐにゃぐにゃさせて話を聴いていないと具体例を上げておこっていました。

すると、となりの人が 「どのように注意しているのか」 と聞くと、その人は 「礼儀を守れ、お
客様にきちんと対応しろ」 と何度も言っているがなかなか改善しないそうです。

その話を聞いていたコンサルタントの人が 「通じない原因」 を解説しはじめました。

   一、上司の言っている 「礼儀を守る」「きちんと」 が新入社員には具体的にイメージで
       きていない。何が正しくて何が失礼にあたるかを知らないのでより具体的に注意
       することが大事。

   二、例えば、待ち合わせに遅れる社員には 「お客様や上司を待たせるのは失礼だか
       ら、10分前に来るように」 立ち上がってあいさつをしない社員には「座ってあいさ
       つをすると失礼だから、立ち上がってあいさつするように」と。

一同、なるほどと聞いて納得するような雰囲気で話題は違う方向へいきました。

私は少し消化不良ぎみで、体をぐにゃぐにゃさせて話を聴いていない新入社員には何と注
意すべきなのかを聞いてみたかったのですが・・・。

やはり「お客様や上司の前で体をぐにゃぐにゃさせるのは気持ち悪いのでぐにゃぐにゃしな
いように」と言うのでしょうか?

ぐにゃぐにゃ社員、指導する上司、アドバイスをするコンサルタントそれぞれが勤労していま
す。

全ての勤労に感謝!

くつやの日 制定

今日は何の日と聞かれて、いろいろと思いをめぐらすことがあると思います。

私的には誕生日であったり、結婚記念日であったり、いろいろとあるのではないでしょ
うか?

会社としては創立記念日というものが誕生日のようなもので、会社の原点に立ち返り、
次へのステップをどう歩んでいくかを考えるいい機会になるかと思います。

弊社も11月22日が創立記念日で、今年で24回目となります。

ブランド企業になるために品質やサービスの面でもっと磨きをかけて、品格のある会社
になりたいと考えております。 

又、はきやすい靴を世の中に広めていき、人々の人生を楽しくするために何かお手伝い
できることはないだろうかと常に考えておりました。

そこで当社は、9月28日をくつやの日と制定したいという旨を日本記念日協会に申請し、
審査の結果、正式に認定していただきました。

毎年9月28日は 「人生を楽しくする靴はどんな靴だろう?」 と、今一度考えてもらい、靴
屋さんに行ってもらいたいと思っています。

そして近い将来には、靴にたずさわる全ての人々と協力しあって靴の重要性や選び方、
お手入れの仕方等の情報をわかりやすくお伝えできるイベントとして定着できればいい
なと思っています。

ショッカーの戦闘員

私が子供の頃、仮面ライダーシリーズが爆発的に人気がありました。

世界征服を企む謎の国際的秘密組織がショッカーで、首領をトップとして大幹部、怪人、
戦闘員と組織構成されていました。

ストーリーは大幹部 (ゾル大佐、死神博士、地獄大使) がくり出す怪人を仮面ライダーが
ライダーキック等でやっつけて、世界を守るというものです。

その怪人と仮面ライダーとの対決の前に「イーッ!」というかけ声で、仮面ライダーに挑
みながら簡単に蹴散らされるのがショッカーの戦闘員でした。

ショッカーの組織の中で最下級の構成員で、上司にひどい扱いをされており、仮面ライ
ダーにすぐやられてしまう役どころが哀愁を漂わせているのかも知れません。

そのせいか、以前リクルートの転職雑誌のCMに起用されていたことがありました。

又、黒タイツに白い肋骨模様という衝撃的な外見からか、日清のカップ麺のCMに起用
され、モーニング娘の曲で踊っていたこともありました。

そして、最近ではウイルコムのCMにも出ています。

そのショッカーの戦闘員が短期のCMバイトではなく、意外な所で就職していることを発
見しました。

京都にある東映太秦映画村の公式サポーターに就任していたのです。

「映画村 たのしイーッ!」

「どんどん写真を撮ってイーッ!」

明るく宣伝するショッカーの戦闘員をみているとイキイキとしており、いい所に就職できた
なと思いました。

アルゴ

先日、「アルゴ」という映画を観ました。

手に汗にぎる全編、ハラハラドキドキの映画で、最近観た映画では間違いなくナンバーワ
ンの映画です。

なんといってもすごいのが実話だということです。

アメリカが18年間機密情報として隠し続けていた事を、当時のクリントン大統領が機密扱
いを解除し、初めて世に明かされた救出作戦を映画化したものです。

1979年、世界を震撼させたイランアメリカ大使館人質事件が舞台です。

革命の嵐が吹きあれるイランで、カナダ大使の家に身を隠した米大使館職員6人をなんと
ニセ映画制作のスタッフと偽って脱出させるという信じられないような作戦です。

当時は米ソの緊張状態が続き、世界的に不安定な時代でした。

ソ連がアフガニスタンに侵攻し、翌年の1980年にはイラン・イラク戦争が勃発しており、平
和の祭典であるべきモスクワオリンピックも59ヶ国がボイコットしています。

その時代背景に基づいた緊張感が映画の上でうまく表現されていました。

今は、世界の主要国の首脳が会談することはあたり前のようにあります。

この映画「アルゴ」を観て、多少の対立はありつつも世界は平和になったんだなと感じさせ
られました。