品格はマナーから

マナーとは、人と人との間合いだと思います。
マナーがいい人とは、一緒にいて感じがよく、心地いい空間が生まれます。
逆にマナーが悪い人は居心地が悪く、できれば二度と会いたくないと思うでしょう。
そのマナーの中で、大事なのは言葉使いだと思います。
言葉使いを間違えたばかりに誤解が生じてしまったり、ひいては信頼関係を失うこともあり
ます。
私自身も使っている言葉が正しいのかどうか、わからないケースが少なからずあります。
しかし、言葉使いを改めてチェックしたり、再度学ぶ機会があまりないのが現状です。
言葉は習うより慣れろと言いますので、下記の間違いやすい敬語表現を今年は意識的に
使っていきたいと思います。
 お客様を歓迎する時
  〇 ようこそ お越し下さいました
  × ようこそ いらっしゃいませ
 お客様にすすめる時
  〇 お求めになりやすい価格でございます
  × お求めやすい価格でございます
 
 ねぎらう時
   目上から目下  ご苦労様です
   目下から目上  お疲れ様です
正しい言葉使いや美しい所作を身につけた人は品格が備わってきます。
品格ある会社、品格ある社員はマナーから始まると信じています。

初心忘るべからず

新年あけましておめでとうございます。
2014年は日本にとって、皆さんにとって、どのような年になるのでしょう?
年があらたまると、世阿弥の「初心忘るべからず」という言葉を思い出します。
世阿弥は室町時代に能を大成させた人です。
実は、この言葉をまちがって解釈している人が多いように思います。
初心を純粋で情熱あふれる初めの心というような意味と思いがちですが、世阿弥の言う初
心とは「初心の芸がいかにつたないものであったか、その未熟さ、醜悪さを想い出して肝に
銘ぜよ」という意味なのです。
昔の自分はこんな失敗もした、うでもさっぱりで、なんとまずいことばかりやっていたのだろ
う・・・いろいろと、こうしたことを思い返しながら、現在の戒めとして事にあたる。
それは心をひきしめることで、いい気になったり、得意になったりする心を抑えることにつな
がると思います。
企業の歴史も同様です。
はじめの稚拙さやつたなさは想い出しても恥ずかしいです。そのような事を繰り返したくな
いから、思い起こし工夫をしてあらためる努力を続けるのです。
私は今年で50歳になります。
社長になって10年以上経ちます。
世阿弥の言う初心を忘れずに精進していきたいと思います。

二人の佐藤氏

最近、二人の佐藤氏に注目しています。
一人は佐藤可士和氏、もう一人は佐藤オオキ氏です。
二人とも世界に誇るデザイナーです。
可士和氏はユニクロ、楽天、セブン・イレブン等を顧客に持ち、オオキ氏はエルメス、ルイ
ヴィトン、バカラ、トッズ等の有名ブランドからも依頼があり、世界が尊敬する日本人100人
に選ばれたこともあります。
私自身が共感するところは、企業のブランディングを意識したデザインをクリエイトするとこ
ろです。
商品デザインだけではなくロゴ、店舗、パッケージ等で統一した印象を作り上げていくの
が両佐藤氏のすごいところです。
ブランディングといっても、どういうものなのか少しわかりづらいところがあります。
可士和氏はうまく言っています。
「ブランディングとは企業のたたずまいを作るコト」
その企業らしさを商品や店舗でみせていくことだと氏は考えています。
サロンドグレーのたたずまいとは?
 
サロンドグレーらしさとは何か?
上質な商品はもちろんのこと品格ある会社、品格ある社員を目指して、来年もがんばって
いかねばならないと想いを新たにいたしました。
今年最後のブログとなりました。
皆さん、良いお年をお迎え下さい。

バリィさん

実は、ゆるキャラの 「バリィさん 」が大好きです。
今年大ブレークした 「ふなっしー」 や全国的に有名な 「くまモン」 よりも 「バリィさん」 を気に
入っています。
知らない方も多いと思いますので、少し紹介させていただきます。
「バリィさん」 は愛媛県今治市をイメージしたPRマスコットキャラクターで、ゆるキャラグラン
プリ2012の王者です。
風貌は黄色い玉子みたいな形のトリで、頭に来島海峡大橋をイメージした王冠をかぶって
おり、今治市名産のタオル地の腹巻をまいています。
又、日本一を誇る造船業をイメージする船の形をした財布を持っています。
この船の財布を腹巻にさしている姿がとてもかわいく、ツボりました。
焼き鳥とお酒が好きなオヤジキャラで、腹巻を集めるのが趣味です。
先日、松山へ出張する機会があり、バリィさんグッズコーナーをみつけました。
大阪ではあまり見かけないので、新たな発見がいろいろありました。
イヨノ助という友達やハルという飼い犬、腹巻コレクションの数々とバリィさんのライフスタイ
ルが垣間みれたような気がしてうれしかったです。

大人の男はうなる

寒い季節になると、あったかい湯船に身を沈めるお風呂の時間が至極の喜びに思えてき
ます。
先日、そのお風呂に関する興味深いエッセイがありました。
それによると、大人の男は湯船に入る時に「あー」 「うー」といったうなり声を出すというの
です。
そう言われてみると、銭湯や温泉に行くとほとんどの人が湯舟に入りながら「あー 」「うー」
とうなっています。
男性の中でも子供や若い人はうなりません。
はたしていくつぐらいからうなり出すのでしょう?
私自身もうなる、もしくは心の中でうなっています。
なぜうなるのでしょう?
お風呂の湯船に入る瞬間に、俗世間からの垢をそぎ落としているようにも思えます。
そして、露天風呂では男性は寡黙です。
時には半身浴で、時には肩までつかりながら外の風景をぼんやりとながめています。
壁をへだてた女性用の露天風呂では、おしゃべりの声が絶え間なく聞こえてくるのに、男
性は誰もしゃべろうとしません。
世間から隔絶されたいのだと思います。
そう思うと、世間の荒波にもまれた男たちは湯舟でうなり、露天風呂で一人たたずむのだ
と思います。
それが一人前の男の証しなのかもしれません。

奇跡の星

先日、あるパーティーで日本人女性初の宇宙飛行士である向井千秋さんとお会いしました。
向井千秋さんは、医者でありながら宇宙飛行士になり、1994年にコロンビア号で、1998年
にはディスカバリー号で宇宙飛行を体験されました。
そのパーティーの席で以下のようにおっしゃっていました。
「広い宇宙の中で大気があり、水があり、重力があるということはどれほど珍しいことである
か。地球という星がまさに奇跡と奇跡が重なったような星であるということを私たちは忘れて
はいけない。」
宇宙へ行った希少な経験者が言う発言には重みがあります。
頭の中では空気や水があることが星の中では稀であることはわかっていましたが、その発
言を聞いた瞬間に、この恵まれた環境を決して壊してはいけないなと思いました。
銀河系の星の数は、2000億個以上あるらしく、そして銀河系と同じくらいの銀河が1000億
個以上あると言われています。
すなわち、宇宙の星の数は2000億×1000億以上ということになります。
これだけあると地球と同じような奇跡と奇跡が重なった星が、宇宙のどこかには存在するの
ではないかと考える方が一般的なような気がします。
そしてその中で、地球と同じような生命体が存在する可能性は十分に考えられるでしょう。

25周年

先週の11月22日に株式会社サロンドグレーが創立25周年を迎えました。
これもひとえに支えていただいた得意先様、仕入先様、社員さんならびに職人さんたちのお
かげだと思います。
感謝の一言に尽きます。
私たちは、今から5年前の20周年創立記念日に「10年後にはブランド企業になる」という誓
いをたてました。
つまり、あと5年後の30周年創立記念日までにということです。
はきやすい靴だけで選ばれるのではなく、サロンドグレーの靴だから買いたいと思っていた
だくことが目指すべき目標だと思っています。
そのためには品質はもちろん、サービスや社員の品格が大事であると考えています。
先日、日本で発行されている英字新聞のThe Japan Times の取材をうける機会がありまし
た。
インタビューに答えていると、私たちの歩んできた軌跡やこれから進むべき道などが、言葉
にするたびに自分の中で固まっていくような感覚になりました。
それは頭の中で考えていることが質問という形で答えていくと、過去・現在・未来という時間
軸の中で整理されていったような気がします。
はきやすさとスタイルを両立させる靴で、お客様の人生を楽しくしていきたいという原点に返
って、今後も邁進していきたいと強く思いました。
尚、The Japan Times の記事は当社ホームページの新着情報からご覧いただけます。

似ているようで・・・

読書の秋だからというわけではないのですが、以前から気になっていた本を読みました。
タイトルは「住んでみたドイツ 8勝2敗で日本の勝ち」
ドイツ在住の川口マーン恵美さんという大阪生まれの人が、時には日本人の視点で、時
にはドイツ人の視点で両国を分析するといった内容です。
観光やビジネスで短期間滞在するだけではわからないコトが住んでみるとよくわかるとい
った内容でした。
一般的に日本とドイツはよく似ていると言われます。
同じ敗戦国でありながら、持ち前の勤勉さで技術大国として先進国の仲間入りをしました。
でも、この本を読むとそのイメージは崩れます。
ドイツの学校は給食も部活もないらしいのです。
その理由が給食は面倒でお金がかかるからで、部活はドイツの教師は勤務時間以外は
働かないからだそうです。
時刻表通りに走る電車も、時間通りに正確に運ばれる宅配便もドイツでは稀だそうです。
日本人は便利さと快適さの追求には貪欲であります。日本の発展の原動力は品質改良
とサービスの果てしなき拡大であると思うところも大です。
一方、ドイツ人は便利さと快適さをあまり追求せず、なければないでいいのではないかと
思うそうです。
そう考えると、日本人とドイツ人は似ているようで似ていないなと感じます。

バナメイエビの未来

食品の偽装、誤表示問題が次々と発覚しています。
特に多いのが、バナメイエビを芝エビと表示、ブラックタイガーをクルマエビと表示という
エビ誤表示です。
ここまでいくと、外食業界の「常識」なのかと思ってしまいます。
バナメイエビと芝エビの違いをわかる人はほとんどいないでしょう。
というよりも、大半の人はこの問題が明るみに出てはじめてバナメイエビという存在を知
ったのではないでしょうか?
報道がされるたびに、バナメイエビが不憫に思えて仕方がありません。
バナメイエビがエビ界のランクでは下位であるという印象が暗に伝わってくるからです。
バナメイエビ自身は何も悪いことをしていません。単に安くておいしいだけなのです。
バナメイエビの持っている潜在能力は十分にあると思われます。
あとはブランディングでしょう。
バナメイエビという名前のひびきは、あまり食欲をそそりません。
いっそ「ゴールデンシュリンプ」や「極旨エビ」に改名して、再デビューすればどうかと思
います。
もしかしたら、芝エビやクルマエビ、伊勢エビを押しのけてのエビ界のスーパースターに
なれるかも知れません。

ジェネレーションギャップ

電話口で漢字を相手に伝える時には、少し注意が必要です。
電話だと相手がどの世代の人なのかわからないからです。
私の下の名前は「昌時」と書くのですが、「昌」という漢字を伝える時にいつも森昌子の
「昌」ですと伝えるのですが、うまく伝わらないこともあります。
 相手 「どのような字ですか?」
 私  「森昌子の昌です」
 相手 「モリマサコって・・・」
 私  「山口百恵と桜田淳子と3人で花の中3トリオでデビューした森昌子です」と言い
     かけて止めました。若い世代に森昌子は知らないようです。
田原俊彦の俊、赤塚不二夫の塚、私の漢字のたとえの人が少しレトロのようです。
先日、若い人が松田聖子の「赤いスイートピー」をナツメロと言ってました。
そう言えば、最近明らかに40代をターゲットにした歌番組をよく観ます。
プロデューサーのねらいにピッタリとはまっています。
昔、父母がナツメロ歌謡番組を必死で観ていたように・・・。