価格ではなく価値

衣料品の秋冬商戦がたけなわです。
カジュアル衣料の分野で独り勝ちを続けるユニクロは、9月の売上高が前年
同月比31.6%増で驚異的な伸びをしています。

そのユニクロから顧客を奪還すべく小売り各社がしのぎをけずっています。

その象徴的なアイテムはジーンズでしょう。ユニクロが990円ジーンズを
出すと、ダイエーが880円ジーンズを、西友が850円ジーンズを出しま
した。

消費者としては品質が良くて低価格であればあるほど、歓迎すべきことでは
あるのですが、低価格の争いがどこまでいくのだろうかと思うことがあります。

製造コストには大きく分けて材料費、人件費、経費があり、そこにいくらかの
利益をのせて売っていきます。

低価格競争が激化すると、その商品にたずさわる人たちに過剰な負担が強
いられるのではないかと心配してしまいます。

「安すぎて 作った人が かわいそう」

最近、ある新聞に載っていた川柳ですが、同じような想いです。

私自身の考え方は、価格ではなく価値で勝負していきたいと思っています。

私たちの靴の価値を分かっていただけるお客様に喜びをお届けしたいと思っ
ています。

そして私たちの靴の生産、流通、小売りにたずさわっている人たちが笑顔で
仕事ができるように、これからも頑張っていきたいです。

天高く馬肥ゆる秋

ぬけるような青空をみていると「天高く馬肥ゆる秋」という言葉が脳裏に浮か
んできます。

空は澄みきって高く、牧草などの食べ物も豊かになって馬も肥える秋の好
時節になったという意味です。

しかし、昔の中国では馬が食欲を増し肥えてたくましくなるので、北方から
の侵入に備え、国防を固める時期であるとされてきました。

今の日本では、いろいろな秋の味覚が収穫の時期に入るので「食欲の秋」
と同じように使われていると思います。

秋の味覚の代表格はマツタケではないでしょうか?

今年は中国産のマツタケが復活の兆しです。農林水産省によると中国産の
マツタケは国内市場の約6割を占め、価格は国産の2割弱だそうです。

昨年は中国産の食品への不信が高まり、大幅に減少しましたが今年は復
権しています。

マツタケ以外でも中国産の食品は日本に大量に輸入されており、中国産の
食品がなければ日本の食卓は成り立たなくなっています。

グローバル化がより進んでいく中で、平和を維持することが全ての前提にな
っているのだなと澄みきった青い空をみて思いました。

うどん職人

家の近くにうどん職人の店があります。
比較的新しい店ですが街の名店となっています。

全国的にそばやラーメンは打ち方やスープにこだわった名店が各所にあり、
職人技の世界を形成しているような気がします。

同じ麺の仲間でも、うどんは職人の世界ではなくて、気軽に食べれるイメー
ジではないでしょうか?

この店はそのイメージの真逆をいく、うどん道を極めた職人の店なのです。

店主は無口で、もくもくとうどんを作っています。その気迫はカウンター越し
にひしひしと伝わってきます。

その気迫が店の雰囲気を支配しているのか、満席なのにお客さんは静か
です。

ひとつひとつ丁寧に作るので時間がかかります。そのためにテーブルには
パズルや知恵の輪が置いてあり、ほとんどのお客さんは無言でそれらを楽
しんでいます。

「遅い」とか「早くして」というお客さんは一人もいません。

天ぷらが揚がるのと同時にうどんがゆで上がり、すばやく盛り付けされます。

店主が低い声で「おまちどうさま」といい、天ぷらうどんをお客さんの前へ置き
ます。

店内が静かなのでその全ての音や声が舞台をみているようにお客さんに聞
こえるのです。

心地よい緊張感のあるこの店で、背すじがピンとしたうどん職人のうどんを
食べることが最近とても好きです。

その店のはし袋のうらに店主の素直な想いがかいてあったので記しておき
ます。

―「うどん」の美味しさ、素晴らしさをお客様へ!―

職人魂はこうあらねばならないと思いました。

 

不思議な世界

先日、知人が出演するというのでコンテンポラリーダンスの舞台に行って
きました。

渡された地図をたよりに行くと大きな通りから1つ辻を入ったところの小
劇場にたどりつきました。

「えっ、こんな所に」という軽い驚きを覚えながら中に入ると、30人も座れ
ば満員になりそうな予想外に小さい舞台でした。

開演時間が近づくと司会らしき優しそうな男性が、ボソボソとささやくよ
うに観客に語りかけはじめました。

「コンテンポラリーダンスをはじめてみられる方は、少しやさしい気持ちで
みて下さい。」

「?」

「ダンサーのパフォーマンスにどんな意味があるのだろうかということは
深く考えない方がいいと思います。」

「??」

「意味がある時もあるし、意味のない時もあるのですから・・・  」

「???」

「世の中には意味がわからないままほっといていいことも、あっていい
のはないでしょうか」 

「?????・・・」

「それではスタートします」

心の準備も心がまえも何もできていない状態でパフォーマンスがはじまり
ました。

音楽と照明にあわせてダンサーが踊り出します。時には激しく、時には
ゆっくりと走り出したり、寝そべってみたり、小道具もとびだします。国旗
やボール、靴、仮面それらを使って踊っています。うまいのかへたなのか
それさえもわからない。

とっさに入口で渡されたパンフレットに目をやると「空気のとらえ方」という
タイトルがかいてあります。よけいに混乱してしまいました。

そして全てのパフォーマンスが終り、なぜか出演者と観客のトークコーナー
が始まりました。

なぜトークをする必要があるのか「?」でしたが司会の言葉を思い出し強引
に納得しました。

とても不思議な世界でしたが、なぜか退屈とは思わず、次に何が起こるか
予想もつかないのでおもしろかったです。

後日、知人に会ってどうだったか聞いてみました。

「一応シナリオはあったけど半分以上はアドリブだったから・・・」

もう何があっても驚かないと心に決めました。
   

ブランディング部が出来ました。

昨年の11月に私たちは創立20周年を迎え、これからの10年は「ブランドに
なる10年にしたい」と宣言致しました。

ブランドになるということは、どういうことでしょう?

それは、はきやすい靴だから買うのではなく、サロンドグレーの靴だから
買いたいとお客様に思ってもらうことだと考えています。

しかもその選ばれる理由が「品質」でありたいと思ってます。

商品の品質、サービスの品質、社員の品質等そのどれをとっても卓越した
レベルを目指さなければならないと考え、そのために新たにブランディング
部という部署を設けました。

5年先、10年先をみすえて常に未来指向型の視点をもってブランド作りの
ための施策を立案、実践していきたいと考えています。

まだまだ私どもは未熟で改善すべき点はいくつもあります。

しかし志は高く、歩みはゆっくりと確実に進めていきたいと考えています。

私は毎日一生懸命に働いている社員さん達、販売員さん達、職人さん達
をみていると必ずお客様から選ばれるブランドになれると確信しています。

これからも頑張ってまいりますので、あたたかく見守っていただければ幸
いです。

 

 

 

 

夏の自由研究

8月も後半になり夏休みも終盤を迎えています。

この時期は夏休みの宿題に追われて必死になっていた子供時代を思い
出します。

その中で一番最後に残るのが「自由研究」というものでした。

昔は調べるといえば図書館に行き、百科事典で調べるのが定番でした
が、今の子供はネットでサクサク調べています。

とても簡単で正確です。

写真などもプリントアウトして切り抜けば、きれいでわかりやすい研究作
品の完成です。

昔はコピーをするという考えもなく、ひたすら百科事典のイラストを書き写
していました。

提出期限がせまってきているので、レポートの枚数をうめるのに必死で文
字と絵の大きさを考えないとてもバランスの悪いアナログ作品でありました。

そう思うと10年後、20年後の子供達の自由研究はどうなっているでしょう。

ソフトはパワーポイントを使い、提出はUSBメモリでといったことが当たり
前になっているような気がします。

そのような小学生が社会人になればどのようなスキルが必要とされるのか
は恐ろしくて考えないでおこうと思います。

 

じわり、インフル。

 新型インフルエンザがじわりと流行しだしています。

夏のこの時期にこれだけ流行するということは、空気の乾燥する冬
にかけてはかなりの広がりをみせるのではないかと懸念されます。

ほとんどの人が新型インフルエンザの免疫をもっていないので感染
のスピードは非常にはやいと思われます。

まだ記憶に新しい今年の5月下旬、大阪は新型インフルの流行予
防のため、学校が一週間休校になりました。

その時は街中の人がみんなマスクをして人ごみをさけるように、ひっ
そりと暮らしていました。

デパートや映画館等は、うそのように人が消えてしまったという印
象でした。

もちろん流行予防のために必要な措置であったのですが、関西経
済に与えた影響は甚大でした。

又、同じような事態に今度は日本中が陥ってしまうのではと心配
です。

そのような状況下で人の弱みにつけこんで、もうけようとする悪徳
商法は人として許しがたい行為です。

そのような商法にのらないためにもマスクや手洗いグッズの用意を
しなければならないなと考える夏の終りでした。

 

播磨屋ステーション

播磨屋ステーションとは日本一のおかき処として有名な播磨屋
本店が運営するフリーカフェです。

フリーカフェとは文字どうり全てがフリー(無料)でコーヒー等の
「ドリンクバー」と朝日あげ等の「おかきバー」がいただけるという
ちょっと信じられないようなお店です。

それも場所が東京虎の門のビジネス街の真ん中という超一等地
にあるということが驚きです。

ビジネスマンや家族連れ、旅行客等が休憩に利用しているようで
いつも満員の状態です。

しかしなぜ、このようなフリーカフェをしているのか不思議でした。

その答えは播磨屋本店さんによると2つの運営目的があるそう
です。

1つ目は10代から30代の若い人たちにおかき、せんべいをPR
するためです。(なるほど)

2つ目は地球環境問題の重大性や緊急性を正しく伝えることだ
そうです。(すごい)

上記2つの目的のためにフリーカフェを運営するとは、目先の利
益のことばかりが優先される最近の世の中においては、なかな
かできることではありません。

もし、大阪にフリーカフェができたらどうなるのかなと思っていたら
大阪御堂筋のビジネス街の真ん中に、つい最近(2009.7.27)
オープンしたということです。

そして今後も同様のフリーカフェを日本全国の主要都市やパリ、
ニューヨークまで出店する計画だそうです。

その壮大な計画を前にしては、月々の家賃と人件費はいくら
くらいだろうかと考えることはちっぽけなことの様に思えて頭の
中から消し去りました。

 

「犬バカ」と「バカ犬」

茶色のトイプードル(オス)を飼っています。落ちつきがなく、ちょこ
ちょこと動き回ることと色がチョコレート色なので名前は「チョコ」と
いいます。

その飼い犬が7月に4歳の誕生日を迎えました。犬の4歳は人間
でいうと30歳ぐらいの青年です。

食べ物に対しての執着心が強く、油断するとゴミ箱をあさる等の
あさましい一面があります。

食べ物をくれそうな人には一生懸命にこびを売ったり、芸をして食
べ物をもらおうとします。

そのような「チョコ」なので誕生日のプレゼントは食べ物にしようと
ペットショップに買いに行きました。

そこには様々なデコレーションをしたケーキやクッキーがたくさん
ありました。

人間の食べるケーキとそっくりなものもありましたが、クリームが
口のまわりの毛につきそうなのでやめました。

結局、クッキーの盛り合わせにしました。すると店員さんが誕生日
なので、ワンちゃんにあげて下さいと「ブルーベリー」「すなぎも」
「牛の干し肉」をプレゼントしてくれました。

どれが一番喜ぶのだろうかとワクワクしていましたが、一気に全部
食べてしまったのでどれが良かったのかわかりませんでした。

その翌日「チョコ」は食べ過ぎかあまり食べ慣れていないものを食
べたためかお腹をこわしへこたれていました。

その様子を見てやっぱり大好物のペディグリーチャムにすればよか
ったなーと反省しきりでした。

怪奇日食

先日、日本の陸地で46年ぶりに皆既日食が見られるというので、
多くの人が楽しみにしていましたが、あいにくの空模様で観測がで
きたのは一部の地域のみとなってしまいました。

それでも、昼間が急に暗闇につつまれる様子は、テレビで見ていて
も十分に自然の神秘を感じることができました。

お恥ずかしいことですが、子供の頃「皆既日食」という文字は「怪奇
日食」と思っていました。

「日食」という言葉のイメージが子供心に「怪奇」なものでとても恐ろ
しいことの様に思っていました。

おそらく、小さい頃にテレビで見た「ウルトラQ」の影響だと思います。

「ウルトラQ」は「ウルトラマン」より前に作られたウルトラシリーズの
第1作目の作品です。

それは、カネゴンやガラモン等の「怪獣ブーム」を生み出したことで
知られていますが、その真髄は怪奇現象や超常現象におびえる
人類の描写でした。

おまけにヒーロー不在なので解決されないまま終わることが多く、
最後に石坂浩二さんの恐怖心をあおるようなナレーションは、毎回
私を震え上がらせていました。

特に番組のはじめでバイオリンの不協和音の様なBGMに「ウルト
ラQ」のタイトルがうねうねと(これ以外に表現がない)表示される映
像は、小さな子供を一瞬で怪奇の世界へと導くには十分すぎるほど
インパクトがありました。

「皆既日食」のニュースで「ウルトラQ」を思い出すのは私ぐらいだと
思いますが、もし「ウルトラQ」に興味をお持ちの方がいらっしゃった
らDVDが発売されているらしいのでご覧ください。