リセットの時期

日本の3月はリセットの時期です。
新たな学校へ進学する人、新たな職場につく人、新たな街で生活をする人。
今まで永年お世話になった環境に別離を告げ、4月からリスタートするために様々なモノや
コトに区切りをつける瞬間です。
季節も察知したかのように春の陽気が訪れ、コートを脱いで新しい一歩を踏み出すように背
中を押してくれます。
桜の開花も新たな旅立ちを応援しているようです。
私の長女も3月に大学を卒業し、4月から社会人になります。
一人の社会人として、自立していく姿を応援していきたいです。
いろいろな人と出会い、様々な経験をすると思います。
ウマの合う人、合わない人、納得のいく事、いかない事、いろいろあるでしょう。
学生時代なら避けることができた事も、避けられなくなる事になるかもしれません。
そんな時、逃げずに向き合うことが大事です。
苦難に立ち向かう時に、解決するための工夫、知恵、忍耐を学ぶのだと思います。
新たな旅立ちをする全ての人に 「ガンバレ!負けるな!」 とエールを送りたい気持ちです。

間違いの理由

先日、こんなことがありました。
「あの女優、誰だっけ?最近朝ドラにも出てるあの人・・・」
「えっ 誰?」
「あの人、あの人・・・顔は浮かんでいるのに名前が出てこない・・・」
「・・・・」
「あっ 大川栄子や。マッサンにも出てる人」
「???・・・もしかして小池栄子と違う?」
「そうそう、小池栄子やった。ちょっと間違えたな」
あまりの間違いように大笑いでした。
小を大に、池を川に間違えているのです。
恐らく 「さざんかの宿」 でヒットを飛ばした演歌歌手、大川栄策という発音にも脳が引っ張
られたのではないかと思います。
脳科学の分野ではニューロンとよばれる神経細胞同士がシナプスとよばれる結合部でつ
ながった瞬間に記憶が呼び覚まされるらしいのです。
マンガでいう頭の上にパッと電球がつく瞬間です。
その人の脳内では、ニューロンが少し間違った結合をしたのでしょう。
いつか自分も大ボケな間違いをするのではと思い、他人事のようには感じられませんでし
た。

ルンバブル

「ルンバブルな部屋?」
一瞬、何のことか理解できず、ダンスのルンバが踊れる部屋なのかと考えました。
正解はロボット掃除機「ルンバ」が掃除しやすい環境になっている部屋だそうです。
ルンバには得意な分野と不得意な分野があります。
ベッドやソファー、家具の下は得意です。
しかし、毛足の長いじゅうたんや電気コードなどのヒモ状のものは、からまって動けなくな
ってしまいます。その際は停止して悲しげに聞こえる音を発するそうです。
ルンバの不得意なものを全てとりはらって、ルンバの性能を十分に発揮できる部屋が「ル
ンバブルな部屋」なのです。
共働きの家庭も増えているので、ルンバブルな部屋のニーズは高まっています。
間取りを工夫したり、ベッドやソファーの脚の長さを10㎝以上にしたり。
住宅業界も「ルンバ対応型ルーム」「ルンバ標準装備」と差別化に必死です。
私の家もルンバ導入を考えましたが、毛足の長いペット(トイプードル)がいるのでやめま
した。
その理由は、ルンバとペットが、からまって動けない状態を想像するだけで気絶しそうに
なったからです。

ブルーボトルコーヒー

コーヒー界のアップルと呼ばれているブルーボトルコーヒーが、日本に初上陸しました。
ブルーボトルコーヒーの特長は手軽で簡単な機械式ドリップではなく、人の手で一杯一杯
ていねいに入れるハンドドリップ方式をとっている点です。
又、世界の産地から有機栽培された豆を厳選し、自社で焙煎しています。しかも、焙煎後、
48時間以内のものしか使わないという徹底ぶり。
お客様から見えるところでカッピングという作業が行われています。
カッピングとは、焙煎した豆がその本来の香りや味が出ているかどうかをチェックする作業
で、基準に満たない豆は一切店には出さないというブルーボトルコーヒーの基本理念がよ
く表されています。
創業者のジェームス・フリーマン氏がこの事業をはじめたきっかけは、日本の喫茶店だそう
です。
2007年に東京に来て、日本の喫茶店のていねいなプロセス、ゆったりとした雰囲気に触発
され、スターバックス等のコーヒーチェーンとは一線を画したコーヒーチェーンを作りたいと
思い、始めたそうです。
今や、全米16店舗を構えるコーヒーチェーンになり、多くのファンに支えられています。
その海外初出店がジェームス・フリーマン氏のあこがれの地、日本なのです。
2月に東京都江東区の清澄白河で1号店がオープンし、2号店は青山、3号店は代官山と
次々にオープンが予定されています。
ブルーボトルコーヒーが新たな波を起こすのか、目が離せません。

涙もろい理由

年齢を重ねると様々な変化が表れます。
暑さ、寒さへの耐性、食べ物の嗜好等です。
昔はこのくらいの寒さはへっちゃらだったのにとか、昔は焼肉とトンカツが毎日でもよかった
とか、数え上げればキリがありません。
又、過去に観た映画をもう一度観ても違った感想を持つことがあります。
面白かった作品がそうでなかったり、反対に面白くなかったと思っていたのに感銘をうけた
りとか、思考の変化もあるような気がします。
最近は涙もろくなったなとも思います。
映画やドラマ、小説等、すぐに涙腺がゆるんできます。
これも年齢を重ねた変化の一つです。
ある人が言ってました。
年をとって涙もろくなるのは、人生の経験値が上がった証拠なんだと。
様々な経験をすることにより、人の気持ちがより深くわかるようになったからだと。
なるほど・・・
人はこのように大人になっていくのですね。

天才シェフ現る

先日、予約がなかなか取れないと言われているイタリアンレストランに偶然、当日予約
が取れたので行ってきました。
ご存知の方も多いと思いますが、大阪木津市場の中にあるイル ポーベロ ディアヴォロ
です。
まず驚くのが、屋台みたいなビニールカーテンの入口です。
内装、照明もシンプルで、好感がもたれます。
メニューは木津市場で仕入れた新鮮な魚と野菜を使ったコースのみ。
素材の力を十分に引き出し、奥深い味の品々。
どれもが独創的で、はじめて味わうテイストの連続でした。
又、前菜の盛りつけも大きな白いお皿の右3分の1ほどに集約し、左3分の2は余白とす
る大胆さで、絵画をみているようです。
私の一番のお気に入りは、ブリ大根でした。
レアな火入れのブリにあわせた大根はシャーベット状。
温度差と食感が絶妙です。
シェフは弱冠29歳。助手も付けずに一人でがんばっています。
素材を引き出すソース作りと、盛り付けの美的センスは天才的です。
20年後か30年後には、日本を代表するシェフになっているような気がします。
「初めての店はビニールカーテンの店でした」 と回顧している姿が想像できます。
ビニールカーテンの店を知っている客の一人として、羽田シェフの今後の活躍に最大限
エールを送りたいと思います。

おかげさまで20周年

平成27年2月10日、株式会社クレッセントは創立20周年を迎えました。
これもひとえに靴を愛用してくださっているお客様と社員、従業員の皆さんのおかげだと思
っています。
本当にありがとうございます。
感謝の気持ちを込めて社員だけのパーティを大阪のリーガロイヤルホテルで催しました。
幹部社員の方に企画、進行まで全てやっていただき、とても手作り感のあるアットホームな
パーティで大変よかったと思っています。
20年の振り返りの中で、いろいろな事があったと改めて思いました。
あの時代はこうだった、その時はこうだったと思い起こしてみると、様々な場面でいろいろな
人に支えられていたのだなと実感しています。
20年前とくらべると商品もがらりと変わっています。
時代の変化にあわせて、お客様のニーズにあわせて商品を変えていく・・・
あたりまえのことをあたりまえのように、着実に実行してゆける企業になりたいと思っていま
す。
10年後の30周年の時に、どのような商品を作って売っているのか楽しみです。

先義後利

私は以前より大丸の奥田務さんという経営者に興味がありました。
老舗百貨店の大丸を松坂屋と統合させ、プラザやパルコを買収し、ピーコックストアを売却
するというダイナミックな離れ業を成し遂げたからです。
もはやJフロントリテイリング(大丸・松坂屋グループ)は百貨店業ではなく、総合小売業(マ
ルチリテーラー)として生き残っていくと方針を決めたのでしょう。
現在工事中である松坂屋銀座店の跡地には、銀座最大級の商業施設が2016年に誕生す
る予定ですが、百貨店は入らないと発表しています。
時代の変化を敏感に感じとり、軋轢がありながらも企業を大胆に変化させていく姿勢が本
当にすごいなと思っておりました。
そんな時、奥田さんの著書「未完の流通革命 大丸松坂屋、再生の25年」という本を読み
ました。
そこには孤高の改革者 奥田務さんの果てしない挑戦と挫折が描かれています。
もちろん順風満帆ではなかったと推測していましたが、これほどまで深く悩み、決断されて
いたのかと思うと胸が熱くなりました。
著書の中で奥田さんは、常に「時代の変化」と戦ってきたと述べています。
価値観やライフスタイルが刻々と進化する中で変化の兆しを捉え、手を打った日々であっ
たと。
変化に対応できた企業だけが生き残ると言っています。
その中で常に大事にしてきた理念が 「先義後利」 だそうです。
簡単に言えば、社会やお客様のためになることを常に考え、行動すれば利益は後からつ
いてくるという意味です。
私もとても共感しています。
このたび縁あって、今春より松坂屋上野店2Fの婦人靴売場に出店することになりました。
先義後利の理念を学びたいと思っています。

そんなに年ではないんです。

先日、東京でお得意様と食事を一緒にした時のことです。
宴も中盤が過ぎ、盛り上がってきた頃に弊社の社員がおもむろに、お得意様の女性に質
問しました。
「私達の社長(私の事です)は誰に似てると思いますか?」
テーブルの奥に座っていた私の耳にも聞こえてきました。
30代とおぼしきその女性が私の方をチラッと見ました。緊張する瞬間です。
「・・・そうですね。 オザワ イチローさん・・・」
「えっ、あの政治家の・・・」
「あっ ちがいます。オザワ セイジさんです」
「指揮者の小澤征爾さん?」
どちらも70代のおじいちゃんです。
まだ私は50歳で、そんなに年ではないんです。
帰って家族に話すと「そういえば、白髪の長髪のところが似ているかも。でも、小澤さんは
若い頃、男前やったらしいからええやん」
小澤さんの若い頃に似ていると言われたのではなく、今の小澤さん(79歳)に似ていると
言われた私は喜ぶべきか悩んでいます。

いきなり!ステーキ

行列ができる人気店 「いきなり!ステーキ」 が東京営業所の近くに出来たので行ってき
ました。
「いきなり!ステーキ」 は美味しい本物のステーキを圧倒的なリーズナブル価格で提供
している店です。
安さの理由は立ち食いとメニューをしぼることで実現しています。
驚くべきことは、リブロース1g 5.5円、ヒレ1g 8円という計り売りで、基本300g以上から
の厚切りステーキだということです。
厚くカットしたステーキを表面だけ焼いたレア状態で、前菜なしでいきなり食べる。空き腹
に食べることで肉の旨さが倍増するのだそうです。
又、店内にはダイエットという文字も・・・
いきなりそんな大量のステーキを食べて、ダイエットなのかなと思いながら・・・
運ばれてきたのは、ランチタイム限定のワイルドステーキ300g 1200円。
すごいボリュームです。
熱々の鉄皿に特製のステーキソースをかけるとジュワァ~と音がして、食欲をそそります。
肉も柔らかくておいしい。どんどん食べれます。
半分位食べたところで、だんだんとあごが疲れてきました。
厚切りの肉なので、かむ回数が増えているせいでしょう。
ちょっとペースを下げてゆっくり食べようとすると、立ち食いなので足もだんだんと疲れて
きており、休む暇がありません。
なんとかステーキを小さく切り分けて最後まで完食しましたが、あごと足が疲れてしまい
ヘトヘトになりました。
今度来る時は、あごと足をもっと鍛えて来なければと思いました。
もしかして、それがダイエット効果なのかと考えるも、店の狙いとは違いそうです。