ホテルニューオータニ店 オープン

当社としては4店舗目の直営店を東京赤坂 ホテルニューオータニ ザ・メインロビー階
に本日オープン致しました。

店名は「サロンドグレー/ゴールドファイル ホテルニューオータニ店」で、大阪のリーガ
ロイヤルホテル店同様、サロンドグレーの婦人靴、ゴールドファイルの紳士靴、紳士鞄、
べルト、革小物を取り揃えております。

東京のホテルニューオータニは、広大な敷地に「ザ・メイン」「ガーデンタワー」「ガーデン
コート」の3つの大きな建物に分かれており、下層階でつながっている構造です。

東京オリンピックの年に外国の方に泊まってもらう一流ホテルとしてオープンした経緯も
あり、滝のある日本庭園も美しく、今でも外国人の利用が多いようです。

館内はとても広く、迷ってしまいそうですがホテルの人は皆、親切ですので安心です。

9月28日のオープンは週末の金曜日ということもありますが、(クツヤ)と語呂を合わせて
いる意味もあります。

来年以降、9月28日がクツヤの日として定着できるように個人的には期待しています。

最後になりましたが、ショップオープンのためにご協力、ご尽力していただいた全ての方
々にお礼申し上げます。

ありがとうございました。そして今後ともよろしくお願い致します。

未使用率7割弱

ある統計調査によると20歳以上の女性の持っている靴は平均22足で、うちはくのが7足、
はかないのが15足と、はかない靴が全体の7割弱でした。

服は手持ち84着中、着るのが27着、着ないのが57着だそうです。

バッグは持っている16個中、使うのが5個、使わないのが11個。

不思議と靴、服、バッグの持っているけれど使わないとされる未使用率は、全て7割弱と
いう結果でした。

未使用率7割弱というのも驚きですが、男性に比べて女性は靴、服、バッグをたくさん持っ
ているという印象を受けます。

もちろん個人差はあるでしょうが、男性の持っている数は女性の3分の1ぐらいではないか
と思います。

だから人口構成比は男女ほぼ半分なのに、ファッション業界においては女性物の方が数
多く売れるのでしょう。

なぜ未使用になるかと推測すると、靴の場合は「はきやすさ」ではないかと思います。

デザインに一目ぼれしたけれど、はくと痛い、疲れるとなるとあまり出番はなくなります。
その点は服やバッグと違います。

私たちの靴作りのポリシーは「軽くてはきやすい靴」です。

お客様の靴のラインアップの中で、出番の多い上位30%を目指したいと思っています。

アディダスとプーマ

ロンドンオリンピックは日本選手の活躍もあり、大いに盛り上がり成功しました。

選手達を支えるスポーツメーカーの戦いも、大変興味深いものでした。

中でも、アディダスとプーマの因縁の対決は見ごたえがありました。

世界的スポーツメーカーであるアディダスとプーマは、共にドイツ南部のヘルツォーゲンア
ウラッハという人口2万人程の町に本社を置いています。

元々、アディダスとプーマは同じ会社だったのです。

ダスラー兄弟がシューズメーカーとして創業したのですが、経営方針の違いから分かれて
しまいました。

弟がアディダスを、兄がプーマを作りました。

それ以降、両社は世界中で火花を散らし、有名選手との契約獲得競争でも因縁のライバ
ル関係でありました。

今回のロンドンオリンピックの注目競技である男子100m走において、プーマはウサイン・
ボルト選手のシューズを提供しました。

一方、アディダスは同じジャマイカのヨハン・ブレーク選手のシューズを提供しました。

ブレーク選手は直前のジャマイカ国内大会で、ボルト選手を破った選手です。

同じジャマイカ選手でありながら、ボルト選手とブレーク選手の戦いはプーマとアディダス
の代理戦争でもあったのです。

結果は9秒63という五輪新記録で、ボルト選手が金メダルを獲り、ブレーク選手は銀メダル
という結果になりました。

プーマはボルト選手がまだ有名でない9年前からその才能に目をつけ、支えてきたので感
激もひとしおだったのではないでしょうか。

ボルト選手が金メダルを獲った翌日からプーマのロンドン旗艦店では、五輪新記録にちな
み9.63%オフセールを始め、爆発的な売上を上げたそうです。

うなぎ屋さんの苦悩

先日、東京スカイツリーに行ってきました。

建設中も一度、来たことがあるのですが、完成してからは初めてでした。

間近で見る東京スカイツリーはとても巨大で、よくこのようなタワーを建てたものだと今さら
ながら、日本の技術のすごさに感激致しました。

夏休み中ということもあり、展望デッキにのぼるのに70分待ちということだったので、のぼ
るのはあきらめました。

昼食がまだだったので東京ソラマチ(東京スカイツリーの商業施設)にあるレストラン街に
行きました。

するとたくさんの店がどこも長蛇の列で、かなりの時間待たされそうな感じでした。

少しでも列の少ない所はないかと探していると、一軒だけ誰も並んでいないお店がありま
した。

うなぎ屋さんでした。

店頭のメニューをみて、驚きと納得の感情が交差しました。

うな重 4000円   上 5000円   特上 6000円

これはちょっと入りづらい価格だなと思い、あきらめました。

すると、私と同じように店頭メニューを見てあきらめる人がほとんどでした。

昔に大学で習った経済原論の中で、価格は需要と供給のバランスで決まり、バランスが
崩れるとモノが売れなくなったりするということを思い出しました。

昼食にうな重 4000円は高すぎると思う人がほとんどでしょう。

うなぎ屋さんにとっても仕入れが高くなっているので、その値段をつけざるを得なかったの
ではないかと推測されます。

うなぎ屋さんの苦悩が印象に残った東京スカイツリー見学でした。

何を信用すればよいのか?

少しお堅い話で申し訳ありません。

世界の銀行の金利算出基準として使われている指標(LIBOR)という短期金利が、英金
融大手バークレイズによって不正に操作されていた事が発覚し、世界中の金融界に激震
が走っています。

おまけに米英の金融当局がその問題を2008年より把握していたことも最近になってわか
り、対応の遅さに批判が集まっています。

要は本来、公正、中立であるはずの指標が大手金融の儲けのために操作されていて、監
督するはずの金融当局が黙認していたという構図です。

私はこの話を聞いて少なからずショックを受けています。

「何を信用すればよいのか?」という気持ちです。

世界の金利の基準であるLIBORは当然、市場原理に基づいて決められるものであると信
じて疑いませんでした。

それがまさか、不正に操作されていたなんて思いもよらなかったからです。

最近は、政府や公的な機関が発表するデータの信ぴょう性が著しく低下しているようです。

そういえばギリシャ危機の発端も、前政権の発表したデータが事実と違うというところから
はじまっています。

だます方が悪いのか、だまされる方が悪いのかわかりませんが、大事なところでは自分
のカンを信じて決断するしかないと思います。

シューズ界にとってのオリンピック

いよいよ7月27日よりロンドンオリンピックがはじまります。

あの北京オリンピックからもう4年も経過したのかと思うと、時の流れの早さに驚きをおぼ
えます。

競技用シューズメーカーにとって、4年に1度のオリンピックはブランドイメージを上げるの
に絶好の機会といえます。

金メダルを獲れば、そのシューズメーカーのブランドは一気に世界で評判になり、販売数
量も急伸すると言われています。

世界のスポーツメーカーの売上高は下記の様になっています。

 第1位  ナイキ   (米) 1兆5,210億円
 第2位  アディダス (独) 1兆4,813億円
 第3位  プーマ    (独)     3,341億円

というようにトップ2が圧倒的シェアです。

日本メーカーはアシックス 2,478億円、ミズノ 1,549億円となっています。

アシックスは日本代表のマラソン選手 3人(藤原さん、中本さん、重友さん) にシューズを
提供しています。歴代のトップアスリート達を支えてきたアシックスにとって負けられない
闘いであります。

しかも今回は今までアシックスのシューズ開発を支えてきた、カリスマ技術者Мさんが定
年退職され、新しいチームで臨むはじめてのオリンピックとなります。

しかも、そのカリスマ技術者Мさんはアディダスと専属アドバイザー契約を結び、アディダ
スのシューズを開発する立場となりました。

アシックスにとっては正念場の闘いとなるでしょう。

アスリート達の熱き闘いの裏で、それを支えるシューズメーカー達の熱き闘いが繰り広げ
られています。

ジャンルが違いますがシューズ界の一員として、ロンドンオリンピックでのシューズ界の
闘いに注目しています。

703の男

5月、6月は展示会のシーズンで、当社も日本各地で展示会を開催しています。

この時期の展示会は秋冬物で、各地のお客様と直接お会いして色々な話が聞けるので、
いつも楽しみにしています。

先日、ある地方で開催した展示会での出来事です。

地元のお客様が当社社員になにげなく聞いた事から始まりました。

  地元のお客様 「どこのホテルに泊まっているのですか?」

  当社社員    「○○ホテルです」

  地元のお客様 「あっ・・・○○ホテルですか・・・」と意味深な返事です。

  当社社員    「何かあったのですか?」

  地元のお客様 「○○ホテルで自殺があったらしいですよ」

地方のビジネスホテルではたまにある話なのであまり気にも留めませんでしたが、その
地元のお客様が続けてこう言いました。

  地元のお客様 「実は○○ホテルに知り合いがいまして、7Fのフロアだったそうです」

  当社社員    「えっ・・・」

  地元のお客様 「703号室らしいです」

  当社社員    「えっえー マジで・・・」うろたえる当社社員

当社社員は703号室に連泊していたのです。さらにこの街に来るといつもそのホテルを利
用しているそうで、常に703号室に案内されるそうです。

へこむ当社社員に「そのような事を気にしないような関西人オーラが出ていたのではない
か」となぐさめましたが、当の本人は心ここにあらずといった感じでした。

後日談を聞くと、その地元のお客様から電話があり「703号室じゃなかったらしい」と聞か
され、事無きを得たのですが、本人はさぞびっくりしたでしょう。

ガンバレ 703の男。

ゴールドファイルショップ オープン

当社としては3店舗目の直営店として「ゴールドファイルショップ」を大阪中之島にある
リーガロイヤルホテル1Fにオープン致しました。

この直営店は、大阪のスイスホテルと東京のホテルオークラにある「サロンドグレーシ
ョップ」とは少し雰囲気が違います。

日本のビジネスマンに高い人気を誇るゴールドファイルですので、よりメンズっぽい雰
囲気にはなっていますが、他店同様、落ちついた洗練された店です。

品ぞろえはゴールドファイルの紳士靴、紳士鞄、ベルト、革小物を豊富にそろえていま
す。又、アフターサービスにも力を入れ、修理対応もしています。

加えて、当社の「サロンドグレー」の婦人靴もたくさん展開しておりますので、ご夫婦で
又は、ご婦人方だけでも気軽にお越し下さい。

日本の人口の約半分が男性です。

その男性の方にも私たちの靴のはきごごちを知ってもらい、人生を楽しくすごしていた
だきたいという想いから始めた紳士靴事業です。

ゴールドファイルというすばらしいブランドとの縁もあり、今回のショップオープンとなり
ました。

この場を借りまして、ショップオープンのためにご協力、ご尽力していただいた全ての
方々にお礼申し上げます。

ありがとうございました。

101.4%

上記の数字は日本の携帯普及率です。

2011年12月末時点で携帯電話とPHSの合計加入数が1億2989万件と人口を上回り、人
口普及率101.4%となりました。

スマホが浸透してきたので、若い人の複数台持ちが増えたせいもありますが、赤ちゃんや
高齢者も含めた1人1台が実現した形です。

普及スピードも速く、2007年春に8割、2010年春に9割、そして2011年に100%を突破して
います。

他の消費財は世帯あたり普及率で、パソコン76.0%、デジカメ73.3%、薄型テレビ87.9%、
エアコン89.2%、温水洗浄便座70.9%、自動車82.7%と携帯の普及率は突出していると
いえるでしょう。

その反面、固定電話は年々減少し、同じ2011年12月末で3681万件と携帯の3割にも満
たない数字です。

日本の世帯数5200万、事業所数930万から逆算すると世帯の半分に固定電話がなく、当
然FAXも通じません。

新聞の実売部数も3000万ほどなので、新聞を取らずにチラシも見ない家庭がやはり全体
の半分ということになります。

情報を受けとる手段が、ここ10年で劇的に変化しているのが感じとれます。

情報を発信する側としては、どのようなターゲットにどのような手段で伝えていくかというこ
とがますます重要になってくると思います。

外国企業のメードインジャパン戦略

先日、中国最大のパソコンメーカー、レノボが中国で生産しているパソコンの一部を日本
国内での生産に切り替えると報道されました。

これは品質において信頼性の高い「メードインジャパン」をアピールすることでレノボのブラ
ンドイメージを高めようとする狙いがあるようです。

2004年にレノボは、IBM社のPC部門を買収して世界市場に打って出ました。

このメードインジャパン戦略も世界中の顧客に品質をアピールする上で効果的であると判
断したのでしょう。

レノボと同様の狙いで先行しているのが、PCの世界市場シェア第2位の米ヒューレッドパ
ッカード社です。
 
東京の昭島工場でPCを生産し「メードイン東京」を前面に打ち出し、品質の良さをアピール
しています。

日本企業が海外へ工場を移転し、国内雇用が減少していく中で海外企業の日本進出は
雇用を下支えする意味で、歓迎すべきことであると思います。

ましてや、選ばれる理由が品質であることが、うれしい事だと思います。

中国が低価格製品の工場として世界を席巻したように、日本も再び巻き返すチャンスがあ
るのではないでしょうか?

それは低価格製品ではなく、高付加価値製品の世界工場として「メードインジャパン」ブラ
ンドを確立することではないかと考えています。