眠りの自動運転

アメリカのシンクタンクが発表した調査資料では、日本人の睡眠不足による経済的損失は15兆円と試算されています。

働き盛りの人ほど十分な休息が取れずに蓄積した「睡眠負債」が多いと言われています。

あるアンケートの調査では「睡眠が日中のパフォーマンスに影響がある」という人は80%を超える一方、「睡眠の質を高めるための具体的な行動はしていない」という人が70%以上なのです。

つまり睡眠不足を自覚しつつも改善の手立てを打っていない人がほとんどです。

病院や介護施設向け電動ベッドメーカー パラマウントベッドは「眠りの自動運転」という新しい睡眠スタイルの商品を開発しました。

その商品はシート状のセンサーで使用者の入眠時、熟眠時、起床時の体の状態に合わせ、ベッドの角度が自動で変わるというもの。

入眠時は少し上体を起こして眠ると呼吸がしやすくなるそうです。

使用者が眠ったことをセンサーが感知するとベッドが自動でフラットになり、熟睡に必要な寝返りを打ちやすくなるそうです。

ベッドは1分に1度ずつ角度を静かに下げ、体の動きを感知するとベッドが止まるというすぐれものです。

設定した起床時間が近づき、眠りが浅くなった状態を感知した時にはベッドが自動で背上げし、「心地良い目覚めを促す」のだそうです。

睡眠不足で悩む人にとっては救世主になるかも知れません。

飲むおにぎり

働き方改革もあって、とかくせわしい現代社会。

いろいろと忙しくて、ゆっくり食事する時間のない人に朗報です。

最短10秒程度で食事を済ませられる商品が登場し、予想を超える売上を見せています。

その名も「飲むおにぎり」(130g入り 税別160円)

容器の見た目は栄養補給のゼリー飲料そっくりです。

しかしその食感はずっしり重く、ゼリーに包まれたお米やのり、具の昆布が舌と喉を直撃します。

味は予想を大きく裏切るものです。

3月の発売以来SNS上で話題になり、当初予想の8倍の80万個を出荷しました。

ただ1年間保存可能にするために梅などを使ったせいか、味付けがしょっぱいとの指摘があり、なかなか10秒程度で完食する人は少ないようです。

発売元のヨコオデイリーフーズは年内にもライトな食感の減塩タイプを発売し、今後も新商品を投入する予定だそうです。

2020年の東京五輪、パラリンピックでの公式飲料を目指しているそうです。

ボズスキャッグス公演

4年ぶりに来日したボズスキャッグスの公演に行ってきました。

1970年代後半から1980年代にかけて流行したアダルト・コンテンポラリーを代表するミュージシャンで74歳になる大ベテランです。

現在でも精力的に活動を続けており、2018年8月、ブルースミュージックに回帰したアルバム「アウトオブザブルース」をリリースし、第61回グラミー賞にノミネートされています。

コンサート内容も往年のヒット曲をたくさん演奏してくれて、その当時のままの歌声を聴かせてくれました。

観客層は私より10歳くらい上の人が中心で、それぞれの人が昔の青春時代を想い出しているようでした。

私もボズスキャッグスを聴き始めた頃は大人の音楽へのあこがれが強く、背伸びして聴いていた気がします。

AORのはしりであったボズスキャグスがまだ現役で頑張っていることに感銘を受けると共に、その音楽がとても心地よいと感じる年齢になってきたのを実感しました。

最近のインタビューでボズスキャッグスはこう語っています。

「長年かけてようやく自分の音を見つけた気がする」

長く続けてこそ見える世界があるのだなと思います。

お父さん預かります

平成から令和になり、日本国中が祝賀ムードに染まりました。

企業も10連休のところが多く、行楽地には人があふれ、都市の繁華街は買い物客で混雑していました。

そんな中、大阪なんば近くの難波御堂筋ホールが「お父さんお預かりサービス」を始め注目されました。

貸会議室を運営する難波御堂筋ホールはゴールデンウィーク中の会議室約200平方メートルを提供し、ワークスペース、漫画コーナー、フットマッサージ、ごろごろできるマット等を完備し快適空間を実現。

じゃま物扱いされるお父さんを預けるというよりはお父さんにも誰にもじゃまされずにゆっくりしてもらおうという優しいサービスです。

料金は1時間500円ですが、フリータイムはなんと1000円。

利用の仕方によっては大変リーズナブルな設定です。

企画会議の際に「買い物に行っても、待っている時間が退屈だ」という男性意見と「お父さんに気を使わず、ゆっくり買い物を楽しみたい」という女性意見があり、そこにニーズがあるのではと考えたのがきっかけです。

空きスペースのある難波御堂筋ホール、ゆっくりくつろぎたいお父さん、買い物を楽しみたいお母さん、ウインウインのビジネスだと思います。