音楽家ではありません

先日、佐渡裕さんが指揮するオーケストラコンサートに行ってきました。

佐渡裕さんの恩師であるバーンスタイン氏の生誕100年を記念して、ウィーンのトーンキュンストラー管弦楽団を率いての日本ツアーです。

佐渡裕さんは年末恒例の1万人の第九や「題名のない音楽会」というTV番組で有名ですが、私自身生で聴くのは初めてでした。

佐渡さんの情熱的な指揮はすばらしく、強い音や弱い音を自在に操り、激しい雷雨や牧歌的な田園風景を思い起こさせる見事な演奏会でありました。

同じオーケストラでも指揮者によって全く違うといわれますが、指揮者の力量は演奏者の能力をいかに引き出せるかで決まると思います。

その点、2015年からトーンキュンストラー管弦楽団の首席指揮者を務めている佐渡さんは楽団の良さを最大限引き出しているのだと思います。

実はコンサートホールに入る前にこんな事がありました。

私の少しうしろで2人の女性がささやくのが聞こえました。

「ほら、前の人、有名な人とちゃう?」

「ほんまや、名前が出てこないけどそうやわ。」

「違います。私はその人ではありません。」と私は心の中で叫びました。

白髪まじりの長髪の風貌からなのか、時折、音楽家と間違われることがあるのです。

幸い、声をかけられることもなく事なきを得ましたが、もし次回同じような事があればどう対応しようかと悩むところです。