人生というジグソーパズル

ジグソーパズルは一枚の絵をいくつかの小片に分解し、小片をまたはめてもとの絵に復元するものです。

ジグソーは英語で糸ノコギリの意味です。

糸ノコギリで曲線的にカットした小片は小さければ小さいほど難しく、又、絵が単色であればあるほど難しいのは言うまでもありません。

難易度が高いものは時間もかかり忍耐力も必要です。

年を重ねていくうちに「人生ってジグソーパズルのようだな」と思うことがあります。

はじめのほうは絵が何かもわからない。様々な小片を試してみるうちに少しコツのようなものを見つけます。

順調にいく時もあれば困難にあたる時もあります。

これだと思ったものがうまく合わず、時間をかけてその小片を探す。

いくつかの候補の中からやっとその小片を見つけ出す作業は、無駄の大事さを教えてくれます。

それは候補を探す過程でいろいろな色や形を覚え、次の解答へのヒントになるということです。

人生も様々な難問に答えを探し出すようなもので、その失敗が次の成功につながるといったことがよくあります。

効率重視の世の中ではありますが、無駄の中にこそ成功へのヒントがあるのではないかと思います。

人生の後半を迎える中で最後の小片をみつけて、美しい絵を完成させたいと思います。