バブルとゆとり

バブル世代とゆとり世代は今でいう50歳前後と20歳前後を中心とした世代です。

バブル世代の有名人は小泉今日子さん、織田裕二さん、三浦知良さんらで、ゆとり世代にとっては親世代になります。

当時のバブル時代は、今の時代とくらべると同じ国の出来事なのかと思うくらい違いがあります。

・DCブランドのバーゲンに開店前から5000人が行列を作る。
・夜のタクシーをつかまえるのに1万円札をヒラヒラさせても止まってくれない。
・アッシーくんにメッシーくん、ミツグくんと献身的な男子たち。

全て30年程前の日本の国で起こった普通の出来事です。

特に就活は極端だったと思います。

採用活動解禁前に内定が続々と出る。そもそも「内定率」という言葉もない。なぜなら「内定が取れない」という事態がないくらいの超売り手市場であったので、企業の学生への接待は今では想像もつかないくらいのものでした。豪華な食事やテレホンカードなどのお土産は当り前で、就活解禁日には青田買いした学生をディズニーランドや豪華客船に招待し、他の企業へ流れるのを阻止していました。

今の感覚では考えられないことばかりです。

バブル世代が生きやすかったかというと必ずしもそうではありませんでした。

学校や成人式は荒れ、暴走族やヤンキーが幅を利かせておりました。

社会に出ると「受け身で言われたことしかしない」「自分の身の回りしか興味がない」「自主性、創造力のない没個性」「言葉づかいもしつけもダメ」と上の団塊世代から言われ「新人類」とネーミングされ叩かれてきました。

現代の 「我が社にもゆとり世代がきた」 と同じ構図です。

社会は変化していきます。たかだか30年でこの差です。

自分が生まれ育った世代は変えることはできませんが、その価値観が唯一絶対のものではないと認識することが大事です。

そして次の時代の変化に備えて考え方を柔軟にしていかなければいけません。

バブルもゆとりも歴史の中では過去の一時代に過ぎないのですから。