先日、テレビの情報番組で衝撃的なイタリアの現実について放送していました。
世界にメードインイタリーとして輸出されている靴は、一部の高級ブランド以外は中国人が作っているというものです。
実際に2000年以降、イタリアの靴業界においてイタリア企業は約150社が閉鎖したのに対し、中国企業が約300社進出しているのです。
イタリアに進出した中国企業が中国人に安い賃金で作らせ、メードインイタリーとして高い値段で売っているという構図です。
でもそれらはイタリアで作られたものなので、メードインイタリーに何ら違法性はありません。
アパレルはもっとすごく、中国企業が6500社進出し、イタリアの工場で中国人が作った服を大規模な卸センターで売っています。
2000円ぐらいの手頃な価格なので、全世界からバイヤーが買いに来ます。
メードインイタリーなので世界各国で人気があるのです。
中国企業の進出でイタリアのファッション産業は大打撃を受けています。
イタリアが永年かけて育んできたセンスと技術が切り売りされているようで、心が締めつけられる思いです。