8年前

ちょうど8年前の今ごろにオバマ米大統領が誕生しました。

その当時、リーマンショック後の米国経済はひん死状態で、大手金融機関の経営危機が露呈し、大恐慌時代へ突入するのではないかと危惧されていました。

就任直後からオバマ大統領は金融危機に直面していました。

その対策として、大手金融機関に自己資本で高リスクの取引を行なわせないようにする強力な規制の導入や住宅ローンに厳格な条件を課し、無節操な融資に歯止めをかけるという施策を実行しました。

又、大手銀行に対し経営環境の急変にどれだけ耐えられるのかを診断する「ストレステスト」を導入させ、銀行への信用回復をもたらしました。

その結果、2009年半ばには不況を脱出、失業率も10%から4%に改善しました。

オバマ大統領就任当時、ダウ工業株30種平均は8000ドルを割っていましたが、今や初の20000ドル超えをうかがうところまで回復しました。

8年前には大恐慌になるのではというくらいどん底であった米国経済は回復に転じ、安定を取り戻しています。

暴落した株式や不動産の急回復で富裕層は恩恵を享受した一方、多数の人が住宅ローンを借りられなくなったりしました。

その二極化がトランプ大統領を誕生させた背景の1つであると推測されます。

トランプ政権がどのような政策を打ってくるのか、見守っていきたいです。