前回のブログでミニマリストについて書きましたが、今日的消費行動は一様ではありません。
それを理解するには「パラドックス」(逆説)の考え方にヒントがあるように思います。
ファッションにおいて、ひとつのテイストが注目されると、その次には必ずそれと反対のテイストが台頭してきます。
ロングスカートが流行ると、その後には必ずミニスカートが流行るというように。
消費者の「飽きと反動」の行動パターンがファッションの世界では繰り返されています。
靴の世界では、現在、ブーツやサンダルといった季節アイテムが低迷し、スポーツテイストのスニーカーが流行っています。
しかし「パラドックス」(逆説)の考え方でいくと、いずれ逆の流れになる可能性が高いのです。
今は個性の時代です。流行に全ての人が流されるのではありません。
スニーカーが流行っていてもパンプスやサンダルを買いたい人はたくさんいます。
避けなければいけないのは、一つの流行に業界全体が流されてしまい、商品が同質化してしまうことです。
そうなれば、流行以外の靴を買いたい消費者は買うことができません。
数字に表れない潜在的売り逃しになってしまいます。
そのような消費者を満足させるためにも、流行に対して逆説的な商品を勇気をもって開発していくことが重要であると思います。