理想のおじいちゃん像

先日、知人のバースデーコンサートに行ってきました。

そもそも、その知人のTさんが音楽活動をしていることを知らなかったのですが、誘われるままに行きました。

場所は小さなライブハウス。

お客さんの年齢層も高めです。

それもそのはず、このコンサートはボーカルTさんの81歳をお祝いするコンサートで、バンドのメンバーも60歳以上だと思われます。

演奏が始まりました。なんとなくゆるい感じでとてもいいです。

あまり連続して歌うとTさんが疲れるので、Tさん以外の人が歌う曲も演奏されます。

その時に事件は起こりました。

なんとTさんが寝はじめたのです。コックリ、コックリと体勢が崩れ座っていたイスから落ちそうになり、観客もTさんが気になって仕方ありません。

もう曲を聴いている余裕はありません。早く曲が終われと皆が思ったことでしょう。

「ジャジャーン」曲が終わりました。

するとTさん、ムクッと起き上がり何事もなかったかのように一言。

「さて、次の曲ですが・・・」

コントを見ているようでした。

スタッフが気を利かせ、背もたれ付きのイスを持ってきて、それ以降はずり落ちそうになることはなく、自分のパート以外は寝ておられました。

お客さんやバンドのメンバーから愛されているTさん。

こんなおじいちゃんになれれば最高だなと思いました。