ルール社会の功罪

先日、東京の車内アナウンスの中で少し違和感を覚えるものがありました。

「座席にお座りの方は足を組んだり、投げだしたりすると他の人の迷惑になりますのでおやめ下さい」

程度の問題ではあるのですが、足を組むことを規制するのはちょっと行きすぎではないかと思いました。

なぜそのようなアナウンスを始めたのか理由はわかりませんが、恐らく足を組んだり、投げだしたりした人がいてクレームになったのではないかと思われます。

車内を見わたすと足を組んでいる人はいません。

いいんです。いいんですけど、ルールばかりがはびこると独創性が失われそうな気がします。

歴史的にみても、政府の締めつけが厳しすぎる国から芸術、美術、建築等の独創的文化はほとんど生まれてません。

種はあっても花を咲かせる土壌がないのです。

アップル、アマゾン、グーグルとアメリカでは今までの価値観を一変させるアイデアを持つ企業がたくさんあります。

世の中を変えたいという精神が社会にあるのだと思います。

世の中を変えるとは、既存の価値観や固定観念からの脱却です。

ルール社会は安全、安心な社会のためには必要であることは理解できますが、過度なルールは人間の思考力、創造力を鈍らせて同質化させてしまいそうで少し違和感を感じます。