ギリシャ問題の不気味さ

日本の20分の1くらいの経済規模しかないギリシャが、世界経済の命運を左右する立場に
あります。
不思議なことです。
なぜこのようになったかと過去ををふり返ると、もっと不思議な気持ちになります。
もともとの原因は身の丈に余る借金です。
ユーロ圏に加盟したギリシャは、ばく大な借金を繰り返し、公務員を増やし、年金制度を拡
充しました。
当然ながら、そのような施策をとった政権は国民から支持されました。
しかも、あろうことか借金の額を過少に公表していました。
そして2009年、ギリシャは自国の借金額が虚偽であったと発表。
混乱の幕開けです。
それから5年が経ち、もう先延ばし策も限界にきています。
時計の針を戻すことはできませんが、なぜギリシャの放漫な財政運営は放置されたのでし
ょう?
少なくとも身の丈にあわない借金であるという事は、時のギリシャ政府と貸した金融機関は
承知していたはずです。
このように私たちの知らない隠ぺいされた重大事実が、世界中に時限爆弾のようにひそん
でいるのかも知れません。
こわいことです。