私たちの進むべき道

靴屋のツボというブログを始めたのは、6年前の2009年4月でした。
はじめのうちは、ここまで続くとは思ってもいなく、その時々の想いをつづっているうちに今
回で300回目を迎えることができました。
昔のブログを読み返してみると記憶がよみがえり、時に納得したり、時に恥ずかしくなった
りといろいろです。
6年前というと、それほど昔ではないように感じますが、靴業界をとりまく状況は変化が著し
かったです。
6年前の統計では、靴の国内生産量と輸入量の差があまりなかったのですが、最近の統計
によると国内に流通している革靴は約6000万足で、そのうち4000万足が輸入靴だそうです。
国内生産量(2000万足)の2倍となっています。
輸入靴の原産国TOP5 はカンボジア、バングラディシュ、中国、ミャンマー、ベトナムで全体
の75%以上を占めています。 
輸入靴は年々増加しており、国内生産靴は年々減少しています。
このまま国内生産が減少し続ければ、メーカーの廃業、職人さんの転職となり、国内靴生
産業の存続の危機になってしまいます。
私は非常に大きな危機感を持っています。
そのようなことにならないためにも靴製造の技術を若い人たちに伝承し、日本の靴作りの
文化を守っていきたいと考えています。