天才シェフ現る

先日、予約がなかなか取れないと言われているイタリアンレストランに偶然、当日予約
が取れたので行ってきました。
ご存知の方も多いと思いますが、大阪木津市場の中にあるイル ポーベロ ディアヴォロ
です。
まず驚くのが、屋台みたいなビニールカーテンの入口です。
内装、照明もシンプルで、好感がもたれます。
メニューは木津市場で仕入れた新鮮な魚と野菜を使ったコースのみ。
素材の力を十分に引き出し、奥深い味の品々。
どれもが独創的で、はじめて味わうテイストの連続でした。
又、前菜の盛りつけも大きな白いお皿の右3分の1ほどに集約し、左3分の2は余白とす
る大胆さで、絵画をみているようです。
私の一番のお気に入りは、ブリ大根でした。
レアな火入れのブリにあわせた大根はシャーベット状。
温度差と食感が絶妙です。
シェフは弱冠29歳。助手も付けずに一人でがんばっています。
素材を引き出すソース作りと、盛り付けの美的センスは天才的です。
20年後か30年後には、日本を代表するシェフになっているような気がします。
「初めての店はビニールカーテンの店でした」 と回顧している姿が想像できます。
ビニールカーテンの店を知っている客の一人として、羽田シェフの今後の活躍に最大限
エールを送りたいと思います。