桧山の引退

阪神タイガースの桧山進次郎選手が今季限りで引退します。
阪神ファン以外の人にはその衝撃は伝わりにくいかも知れませんが、子供の頃からの阪
神ファンの私にとって「まさか・・・」という思いと「ついに・・・」という思いが交錯する複雑な
心境です。
桧山選手は、阪神一筋 22年 (球団最長) の在籍で、ファンに大変人気のあった選手です。
この22年間のうち、2003年と2005年にリーグ優勝を主力選手として経験しています。
最近は「代打の神様」としてファンを沸かせていました。
その桧山選手がなぜ引退を決意したかというと、夏場にシートノックに入れないことがあっ
たからだそうです。
シートノックとは試合前の守備練習で、桧山選手は右翼で毎試合前約10分間、打球を追
い、投げることを全力で行なってきました。
それが体力の限界なのか、体が動かない日があったというのです。
近年、桧山選手は代打専門で、守備につく機会はほとんどありません。
しかし、彼の中では打って、走って、守る、攻走守そろった選手がプロ野球選手という自負
があったのでしょう。
それが出来なくなった時が引退する時だと考えていたのです。
和田監督は桧山選手のことを 「後輩にもいい見本として語り継がれる準備の達人」と評価
しています。
阪神の球団フロントは、人格的にも人気の面でも将来の監督候補とみているようです。
ファンとしては、桧山選手が忘れ物と言っている日本一になって、有終の美を飾ってもらい
たいです。