永遠の0(ゼロ)

最近読んだ本の中で一番良かった本は、間違いなく「永遠の0(ゼロ)」です。

2006年に刊行され、100万部を突破した大ベストセラーなのに今まで読む気になれません
でした。

理由はいくつか思いあたります。

作者の百田尚樹氏は昔、「ラブアタック」という番組にみじめアタッカーとして常連のめちゃ
くちゃおもしろい青年で、現在は関西の高視聴率番組「探偵ナイトスクープ」の構成作家と
して有名であったので、シリアスな小説はいまいち読む気になれなかったのだと思います。

しかし、読んでみると作者の印象とは全く違う世界が広がっており、これから読まれる人も
作者の経歴、外見等の情報を調べずに読まれることをおすすめします。

内容は太平洋戦争時の零戦パイロットの生き様の話で、あの戦争で死んでいった人々の
心情がよく表されています。

特に戦争末期の特攻隊で若い命が次々と失われていく無念さは、胸がはりさけそうになり
ます。

なぜ、戦争で生き残った人たちが多くを語らないのかもよくわかりました。

今の平和な日本がこの人たちのおかげであるのだと改めて痛感します。

戦争を知らない私たちの世代やもっと若い人に是非知ってもらいたい話です。

本を読むのが苦手な人も、V6の岡田准一や三浦春馬、井上真央、吹石一恵等、豪華キ
ャストで12月に映画として公開される予定なので、一食抜いてでも観る価値はあると思い
ます。