わびとさびの違い

日本独特の美意識「わび」と「さび」が外国人に人気だそうです。

「わびさび」とセットでとらえがちですが、わびとさびの違いの記事があり、興味深く読みま
した。

わび (侘び) とは質素ゆえにかえって趣のあること。もともとは物が不足することから起こる
寂しさを表す言葉だったそうです。

やがて禅宗などの影響もあって、華美を排した閑寂なさまを積極的に楽しむようになった
そうです。とりわけ茶の湯の世界はこの美的感覚を重視しています。

一方のさび (寂) は、時の経過によって古びたために生じる枯れた渋みのこと。

さびの代表例はコケの生えた石です。風雨にさらされ年月の経った石は、緑のコケをまと
うようになります。昔の日本人は、これを石の内部からにじみ出てくるものと見立て、そこ
にさびの本質があるとしたそうです。

粗末で寂しいわび・・・

古びて静かなさび・・・

昔の日本人が好んだ美学を外国人が評価する。

クールジャパンの真髄をみたような気がします。