先日、「アルゴ」という映画を観ました。
手に汗にぎる全編、ハラハラドキドキの映画で、最近観た映画では間違いなくナンバーワ
ンの映画です。
なんといってもすごいのが実話だということです。
アメリカが18年間機密情報として隠し続けていた事を、当時のクリントン大統領が機密扱
いを解除し、初めて世に明かされた救出作戦を映画化したものです。
1979年、世界を震撼させたイランアメリカ大使館人質事件が舞台です。
革命の嵐が吹きあれるイランで、カナダ大使の家に身を隠した米大使館職員6人をなんと
ニセ映画制作のスタッフと偽って脱出させるという信じられないような作戦です。
当時は米ソの緊張状態が続き、世界的に不安定な時代でした。
ソ連がアフガニスタンに侵攻し、翌年の1980年にはイラン・イラク戦争が勃発しており、平
和の祭典であるべきモスクワオリンピックも59ヶ国がボイコットしています。
その時代背景に基づいた緊張感が映画の上でうまく表現されていました。
今は、世界の主要国の首脳が会談することはあたり前のようにあります。
この映画「アルゴ」を観て、多少の対立はありつつも世界は平和になったんだなと感じさせ
られました。