何を信用すればよいのか?

少しお堅い話で申し訳ありません。

世界の銀行の金利算出基準として使われている指標(LIBOR)という短期金利が、英金
融大手バークレイズによって不正に操作されていた事が発覚し、世界中の金融界に激震
が走っています。

おまけに米英の金融当局がその問題を2008年より把握していたことも最近になってわか
り、対応の遅さに批判が集まっています。

要は本来、公正、中立であるはずの指標が大手金融の儲けのために操作されていて、監
督するはずの金融当局が黙認していたという構図です。

私はこの話を聞いて少なからずショックを受けています。

「何を信用すればよいのか?」という気持ちです。

世界の金利の基準であるLIBORは当然、市場原理に基づいて決められるものであると信
じて疑いませんでした。

それがまさか、不正に操作されていたなんて思いもよらなかったからです。

最近は、政府や公的な機関が発表するデータの信ぴょう性が著しく低下しているようです。

そういえばギリシャ危機の発端も、前政権の発表したデータが事実と違うというところから
はじまっています。

だます方が悪いのか、だまされる方が悪いのかわかりませんが、大事なところでは自分
のカンを信じて決断するしかないと思います。