姜尚中氏の印象

先日、姜尚中(カン・サンジュン)氏の講演を聞く機会がありました。

姜尚中氏はテレビ、ラジオ、新聞等のマスコミに多数出演し、有名な方であるので一度、
生で話を聞いてみたいと思っていました。

専攻が政治学、政治思想学という堅い分野であるにもかかわらず、絶大な人気を誇るの
はスマートな風貌と物腰のやわらかい語り口調にあると思います。

実際の講演は、原稿を一切見ずに自らの考えを非常に論理的にわかりやすく、ていねい
に聴衆に語りかけるものでした。

とても頭の切れる方だなという印象を受けました。

幸いにも講演後、少しだけお話をする機会がありました。

笑顔が素敵で想いが熱く、握手がとても力強かったのが大変印象に残っています。東京
大学の教授であるのに全然インテリ臭いところがなく気さくな人柄のように思えました。

テレビなどではあまり笑わないので少し冷たい印象を持たれている人も多いかもしれませ
んが、実際はハートの熱い九州男児で、イメージとはかなり違うと思います。

姜尚中氏は東京大学の学生を含め、海外へ留学しようという若者が少ないことに大変危
惧を抱いておりました。

それにくらべて、海外から日本へ留学してくる学生の熱意と能力がすごく高いのに驚か
れていました。

欧州や米国が以前のような勢いがない中、日本、中国、韓国といった国が集まる東アジ
ア地域の重要性がますます高まってくるだろうと氏は主張しています。

日本の若者の奮起に期待したいものです。