龍馬伝

NHKの大河ドラマ「龍馬伝」を1年通して観ました。

大河ドラマを1年間欠かさずに観たのは久しぶりでした。

福山雅治演じる坂本龍馬は、はじめのうちは少し物足りなさを感じておりましたが、だ
んだんとよくなって終盤には流石と思わせる演技でありました。

時代が大変革する幕末に日本中を内戦状態にすることなく、近代国家への一歩をふみ
出すことができたのは奇跡であると言われています。

もし内戦状態になっていれば諸外国の支配をうけ、現代の日本の繁栄はなかったので
はないかと思います。

そう思うと当時の人の智恵と英断に頭が下がる思いです。

その中でも坂本龍馬の活躍は、その先見性と行動力において群を抜いていると思いま
す。

しかし、悔やまれるのは最終回の龍馬暗殺の場面です。

1年の中で最高のクライマックスシーンに地方選当選確実のテロップが流れたことです。

最終回が近づくにつれて、龍馬暗殺まであと何ヶ月と最高潮に向けてのカウントダウン
で視聴者をあおっていたのに、肝心の暗殺シーンで龍馬の顔にテロップがモロにかかっ
てしまいました。

「タイミングが悪すぎる・・・」

1年間大河ドラマの制作に苦労された人たちの努力を想うと、あまりにひどいタイミング
であったと思います。

もちろん地方選の結果が大事ではないと言っているのではありません。

ただ今回の選挙は自民、公明、民主の「相乗り」候補が次点候補を圧倒的大差で勝利
した選挙で、それほど緊急性を要するものではなく、又当確を打つタイミングはNHKの
判断でできたのではなかと思うのです。

せめてあと30秒でも遅くしていれば、こんな騒ぎにならなかったのにと悔やまれます。