「ブラボー」のタイミング

先日、クラシックコンサートに行ったのですが拍手をするタイミング
がけっこう難しいものですね。

有名な曲だったら少しはわかりますが、あまり聴いたことがない曲な
ら音が止んでも「終わり」なのか「途中」なのか区別がつきません。

しかし、聴き慣れている人にとってはそれが簡単にわかるようで、音
が止まった瞬間に大きな拍手をされています。

それを合図に「おお、拍手をするタイミングなのか」と思い拍手が雪
崩のように沸きおこります。

もっと慣れている人は「ブラボー」のタイミングが絶妙です。

曲が終盤を迎え、指揮者が渾身の力でタクトを振りオーケストラ全体
が大きな波のようになり、音を奏でます。

「ジャジャーン、ジャ、ジャ、ジャーン!!」

「・・・」

「ブラボー!!」

拍手が沸きあがり、一人立ち、二人立ち、スタンディングオベーショ
ンで指揮者とオーケストラを称えます。

演奏が終わって約1秒の静寂の後の「ブラボー」

これが絶妙な間でした。

「ブラボー」の声がきまった人も、さぞかしうれしかったのではない
かと思います。

そこで妙に声が裏返ったり、かんだりしたら観客もしらけてしまった
だろうと思います。

もしかしたら「ブラボー」のかけ声を家でCD相手に練習しているの
かも知れません。そう思うとクラシックコンサートに行く楽しみがも
う一つ増えたような気がします。